株トムシ

こんな時代だから将来のために株を始めてみては?

株初心者が見るべき移動平均線

移動平均線とは、ある一定期間の株価の価格から平均値を出し、それをグラフ化したものです。

 

この移動平均線は、短期線では5日線や10日線、25日線。中期線では75日線や100日線、長期線では200日線などが使われます。

 

初心者にとっては、これがややこしいわけです。どの線をどう見ればいいのかわからない。しかも、表示しようと思えば55日線とか300日線とかいくらでも表示できてしまうソフトもあります。

 

結論から申し上げますともっとも重要なのは200日移動線!これは、絶対見ておいたほうがいいですね。あとは、5日線と25日線あたりを見ておけばよいでしょう。

 

200日移動線はおおよそ1年間の株取引ができる日数。つまり、1年の平均を指しているわけですね。ん?1年の株取引できる日数ってもっと多くない?とツッコミを入れたあなた!そこは後で説明しますね。

 

次に25日移動平均線がおおよそ1か月。5日移動平均線が1週間です。

 

では、そもそも、なぜ移動平均線を見る必要があるのか?移動平均線をみる意味ってなんだ?

 

移動平均線は、主にトレンドの方向性を見るために重宝されます。特に200日平均移動線といった長いスパンの平均移動線ほど正確性が高いといわれています。

 

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日経平均株価

 

移動平均線はトレンドを把握するためにある

 

 基本的には、200日平均移動線よりも現在の株価が下にあれば売り目線。上にあれば買い目線といわれます。

 

本来であれば、200日平均移動線より現在の株価が下ならば売りで入ったほうが買いで入るよりも利幅が取れることが多いんですね。ガク~ンと下がってちょと上がる。また、ガク~ンと下がってちょっと上がるといった動きをすることが多く。買いでちょっと上がるのを狙うよりちょっと上がったところを売ってガク~ンを狙ったほうが儲けが出やすいという傾向です。200日平均移動線よりも上の場合は逆でグイ~ンと上がってちょっと下がるといった傾向が強くなります。

 

移動平均線を見る目的としては、このトレンドを把握するといった意味合いがあります。

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次に移動平均線に当たると株価が反発するというのはよく言われていますね。

 

移動平均線に当たると株価は反発する

 

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緑の〇のところで分かりますね。200日平均移動線が強く意識され株価が下がっても200日平均移動線付近でまた上昇に転じています。

 

では、なぜこのような現象が起こるのか?

 

株を購入しようと考えた場合、少しでも安く買おう。また、持っている株を売りたい場合、少しでも高く売ろうと考えるのは当然です。そういった、場合に平均移動線を活用する投資家が多くいます。

 

例えば、200日平均移動線であれば、おおよそ1年間の平均価格なわけです。「株が上がってきたからそろそろ買いたいけど、今はまだ高いなぁ。」と考えている人がいるとします。では、その人はいくらなら購入してもいいと考えるのか?それが200日の平均価格だったりするわけです。1年間の平均価格で買えれば、まぁ、納得って人が多いわけですね。ですから、上昇トレンドにある株価は平均移動線にあたったところで購入する人が増え、下降トレンドにある株価は平均移動線にあたったところで「安く買えたけど、1年の平均価格まで上がったから売るかな?」って人が増えるのです。

 

ゴールデンクロス・デットクロス

 

ただし、例外があります。平均移動線にぶち当たっても、そのまま突き抜けちゃう場合があるんですね。

 

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緑の〇のところですが、反発するどころかそのまま下降、上昇しています。上から下に突き抜けるのをデットクロス、逆に下から上に突き抜けるのをゴールデンクロスといいます。これが、いわゆるトレンド転換といって上昇トレンド、下降トレンドの転換点となります。反発すると思って買ったらそのまま下に突き抜けた~。なんて時には、早めの損切を考えねばなりません。

 

移動平均線は短期、中期、長期を総合的にみて判断

 

さて、200日平均移動線のお話だけしてきましたが、それ以外にも5日などの短期、25日などの短中期、場合によっては75日などの中期も見ておく必要があります。

 

移動平均線にはそれぞれ短所と長所があり、短期の移動平均線ほど先行性は高いが信頼性が低い傾向にあります。また、長期の移動平均線ほど先行性は低いが信頼性が高い傾向となります。

 

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上の図は、青が200日平均移動線、赤が25日平均移動線です。赤〇が25日平均移動線と日足のデットクロスとゴールデンクロス。青〇が200日平均移動線と日足のデットクロスですが25日線を見ていた方がトレンドの転換に気付くのが早いというのがわかると思います。短期の平均移動線の方を見ていた方が敏感に行動することができるんですね。

 

ただし、短期の移動平均線ほど「だまし」といって確実性に欠けるという欠点もあります。

 

ですから、短期、中期、長期の平均移動線を見て長期でトレンドを確認し短期でタイミングをはかるというのが基本戦略となります。

 

・現在意識されている平均移動線を見つける?

 

先ほどの25日平均移動線を見ると200日よりもかなり強く意識されているのがわかると思います。

 

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緑の〇を見ると25日移動平均線にぶち当たると日足は反発していますね。

 

こうなると、一部の人では、強く意識されている平均移動線を見つけよう!と考える人がいます。

 

「今の株価は89日平均移動線が強く意識されている!株価にそれが表れている!」

 

と大発見した人・・・。それが10年、20年と長い期間で意識されているのであれば大発見といえますが、数か月単位だとすれば、99%たまたまです。

 

なぜなら89日移動平均線などといった中途半端な移動平均線を見ている人はほぼいない。そんなの意識して株を売買している人は皆無!

 

移動平均線の意義は、「みんなが意識しているから」初めて意味があるのです。

 

そもそも移動平均線にぶち当たると反発する。移動平均線をぶち抜くとトレンド転換などというものに確実な根拠はないのです。

 

しかし、みんなが意識し、そう信じているから実際にそうなる可能性が高くなります。

 

200日平均移動線は実際には1年間の株取引やFXの取引日数とはズレております。国によっても営業日は違いますしね。25日平均移動線も同様です。ですが、1年間の営業日が実際は240日だったとして240日平均移動線を見る必要はありません。なぜならみんなが見ているのは200日だから。

 

人により、まちまちですが5日、10日、25日、75日、200日といった区切りのいい数字が好まれます。

 

どの平均移動線を選ぶかは、それぞれですができる限り短期、中期、長期を見比べ同じ期間の平均移動線を見続ける方がいいでしょう。見続けることで気づくことも多くあります。途中で変えてしまうとそれに気づきません。

 

なるほど、わかったよ。でも、売買タイミングがいまいちわからん!という人。

 

長くなってしまったのでその辺のお話はまた後日・・・。